長期優良住宅(一戸建ての住宅・新築)とは?建てる前に知っておきたいこと

家の用語

こんにちは。建築士ママブロガーのひだまりです。

長期優良住宅ってどんな家なんでしょうか?

税制面、金利面で優遇のある長期優良住宅(一戸建ての住宅・新築)として聞いたことがあるかもしれません。

建てる前にどんな住宅か知っておいて欲しいのでぜひご覧ください。

長期優良住宅とはどんな家?

長期優良住宅って長持ちする家ってことよね。
ひだまり
そうですね。
100年くらい住めるといわれる家ですよ。

ただ長期優良住宅なら、普通の家と違って頑丈で何もしなくても長持ちするイメージをもっておられるかたも多いですよね・・・

これは違います!

ひだまり
何の手入れもせず大切にしていなければ、どんな家も長持ちはしません。

長期優良住宅の家は、質のいい家を建てて定期的に点検やメンテナンスという手入れをして長持ちさせていくんです。

【いいものを作ってきちんと手入れをして長く大切に使う】という考え方ですね。

 

 長期優良住宅とは、長期にわたり良好な状態で使用するための措置がその構造及び設備に講じられた優良な住宅のことです。
引用:国土交通省 長期優良住宅

長期優良住宅ができたわけ

いままでの日本の住宅は30年くらいたつと、古くなったりライフスタイルに合わなくなってしまい壊されていました。

そしてまた新しい家を建てていたんです。

家の資産価値でいうとローンが終わる頃には無くなっているということですね・・・

「つくっては壊す」だと、建物を壊したあとに出てくるたくさんの廃棄物で環境に悪い影響を与えます。

経済的にも解体する費用、建てる費用と大きな負担になりますね。

これから日本は少子高齢化や人口減少 、環境問題などが大きな問題になっている時代に、「つくっては壊す」という社会を変えていく必要がでてきたのです。

そこで「いいものを作って、きちんと手入れをして長く大切に使う」という社会に変わるように国が法律を作りました。

平成21年6月4日に施行された「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」です。

この法律で長期優良住宅ができました。

こうすることで、家が長く住めるようになり、家の資産価値も保てます。

もし将来中古として売る場合も買う場合も安心して売買できます。

解体しないのでゴミ(産業廃棄物)が減り環境にも優しくなりますね。

長期優良住宅と認められる(認定)ためにすること

長期優良住宅の建築および維持保全の計画を作成して所管行政庁に申請することです。

基準に適合する場合には認定を受けることができます。

長期優良住宅と認められる基準(主な認定基準)

※長期優良住宅認定制度は、「一戸建て住宅」・「共同住宅等」どちらも利用できます。

上記は一戸建て住宅の認定基準です。

共同住宅等は他2つあります。
(可変性(共同住宅・長屋のみ) バリアフリー性(共同住宅等))

劣化対策

建物を支える骨格や構造(=構造躯体)を数世代にわたって使えること。

維持管理・更新の容易性

建物を支える骨格や構造(=構造躯体)に比べて寿命(=耐用年数)の短い給排水管などの設備や内外装などの点検・清掃・補修がしやすいこと。
そして、補修などでは直すことが難しくなった時は、全面的に新しく改めることが簡単にできること。

耐震性

極めてまれに発生する地震が起こっても損傷や変形がしにくく、補修することで住み続けることができること。

省エネルギー性

断熱性能が省エネルギー性能を保たれていること。

住戸面積

住みやすい広さであること。

1つの階の床面積が40㎡以上であり、かつ床面積の合計が75㎡以上。

居住環境

好ましい景観に合った、居住環境の維持及び向上に配慮されたもの。

維持保全計画

建築した時から将来を考えて定期的な点検・補修・交換等に関する計画を決めておくこと。
※申請時に計画を決定し、認定後は決定した計画に従って点検・補修・交換等をおこなうこと。
(記録を作成し、保存しておくこと。(義務))

↑所管行政庁は計画の認定を受けた人に認定長期優良住宅の建築及び維持保全の状況について報告を求めることができる。
(報告をしなかったり虚偽の報告をした人は30万円以下の罰金)

家は建てれば終わりじゃない

家は建てればそれで終わりではないんですね。

もちろん家そのものの質は大切ですが、家を長持ちさせるためには点検・調査・補修など手をかけていくことが大切です。

住宅の質はどうしても時間が経てばさがってきます。

でも定期的に手をかけて手入れしていくことで、家の質が下がっていくスピードを遅くすることができるのです。

例えば、私たちの体も定期的に健康診断を受けて、必要があれば治療することで健康に過ごせる時間を長くすることができますよね。

家も同じです。

定期的に点検・調査し、必要なタイミングで補修や、新しく変えていくことで資産価値を保ちながら、長く住むことができるのです。

私は築35年の家を改修しました。

建てた時とはライフスタイルも変わっているので、本当は内装を全室リフォームしてキッチンやお風呂、トイレなどの設備を新しくしたかったのです。

でも実際は、これから住んでいくために生活に直接影響しない断熱や耐震補強など家の骨組み(構造躯体)にお金をかなり使うことになりました。

予算の関係で、お風呂やトイレ、2階の子供室はリフォームできていないままです。(涙)

構造躯体など目に見えない(生活のしやすさに関係しない)部分で大金を使うことって正直嫌ですよね。

まだ長期優良住宅の普及の促進に関する法律ができてから約10年しか経っていない

まだ、平成21年6月4日に施行された「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」が出来て約10年しか経っていません。

今は社会の転換期です。

税制面や金利面でメリットがあるが、申請に手間やコストがかかったり点検・補修、交換の時期を計画し義務になっていることは建築主にとってデメリットと思われがちです。

長〜い目でみると家を長持ちさせることになり、次の世代も住める資産価値の高い家になるのですが、まだまだ実績がないだけによくわからないですよね。

ただ、「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」にかかれている通りになれば、私のようにリフォームする人は生活に影響を与えない部分にお金を(一気に)かけずにすみます。

定期的な点検や補修費などはかかりますが、経済的な負担は少ないですよね。

もしかしたら最新の高価なキッチンなど設備にお金を回すことができるかもしれません。

今のような空き家問題に悩むことなく中古住宅を安心して買う時代がくるかもしれません。

長期優良住宅はかなり長い目でみた新しい家への考え方を示した建物だと思います。