こんにちは。建築士ママブロガーのひだまりです。
家に小さな小物を飾りたいと思っている方には、ニッチをつくっておくことをおすすめします。
インターホンなど壁から飛び出るものも、ニッチの中に取り付けるとスッキリして普段の生活の邪魔になりません。
ニッチはスッキリしていて存在感がある収納棚、飾り棚になりますよ。
ニッチとは
ニッチというのは、壁面をくぼませた隙間に作る空間で、収納棚や飾り棚として使われます。
ニッチの奥行きは基本、壁の厚さ
ニッチの奥行きは、壁面をくぼませた隙間に作る棚なので、奥行きは基本的に壁の厚みになります。
家の壁どこでもニッチがつくわけではない
ニッチ は壁のくぼみに作るので圧迫感がなく、スッキリした雰囲気を作ることができますが家の壁のどこにでも作れるわけではありません。
- 外壁面の壁
- 耐力壁の壁(場合による)
- 柱のあるところ
外壁面の壁には壁の中に断熱材が入っています。
なので、ニッチを取り付けれるスペースがないんです。
耐力壁の壁も、耐力壁を構造用合板で作る面材耐力壁の場合は無理です。
筋交いの場合は、筋交いを避ける形でニッチを取ることになるので、思っていた位置に取り付かない可能性が高いですね。
例えばたすき掛けの筋交いが入っているところにニッチを取り付けようと思うとこうなります。
ニッチをとった例をイラストと写真でみてみよう
例えばどんな場所にニッチを取るか考えてみたいと思います。
玄関
まずは家の顔になる玄関ですね。
飾り棚としてニッチを作る場合は、照明も合わせて計画しておくと、よりオリジナリティがでます。
リビング
インターホンやスイッチなど、壁から飛び出るものをニッチの中に入れることで、部屋がスッキリ見えます。
キッチン周り
対面キッチンで腰壁を立ち上げている場合に、スパイスラックのニッチです。
水がかかる可能性のある位置なので、ステンレスでニッチをつくっておくと衛生的ですよ。
廊下
飾りたいものがあれば、廊下にもニッチがあると可愛いですよね。
寝室、子ども室
寝室や子ども室にニッチを取ることもできます。
例えば漫画を置くなどと置きたいものが決まっていれば、ジャストサイズにニッチを作ることもできますよ。
トイレや洗面所
トイレもペーパーホルダーや収納を飛び出させたくない場合、あえて壁を作って収納すると凸凹が無くてスッキリします。
ニッチの形も自由にできる
四角くすることも、アーチにすることもできます。
ニッチの奥の壁のクロスを貼り分けたり、タイルなど材質を変えて特別感を出すこともできますね。
打ち合わせ段階で相談しておこう
ニッチは大工さんが壁を作っている時に作ります。
壁が出来てから、ニッチの話になると、大工さんの手戻りや下地の関係なので手間が増えてしまいます。
出来れば図面段階で相談しておきましょう。