一級建築士の受験で変化した関係(夫編)

私は建築の仕事をしていますが、夫は建築とは全く関係のない仕事をしています。

私は【かっこよさそう】【楽しそう】【なんか流れきてるから乗ってみよう】【なんとなく】というので行動したくなります。

夫は正反対で【なんのために?】をきちんと検証する人です。

一級建築士でないとできないような仕事を望んでいない私が、一級建築士を受験することに今まで、あまりいい印象を持っていなかったのです。

そりゃそうですよね。

一級建築士の資格がないとできない仕事がしたいわけじゃないのになんのために?

私一人で過ごしているわけではないですもんね。

私が今まで家事や子供にかけていた時間に勉強をするので夫の負担も増えます。

夫の言うことはもっともです。

でも建築業界にいる方はわかってもらえませんか?

建築の仕事をしていて何気なく聞かれる「一級建築士さんですか?」や、

建築関係の人と名刺交換をしたとき「一級建築士」の肩書を見て、

なぜか引け目を感じてしまうことがありませんか。

今年は、自分のために取りたい

今まで私は、何度か一級建築士の学科を受験したことがあります。

毎回、動機は【なんとなく】!

この【なんとなく】でトライして一級建築士の学科試験に落ちていくと、段々こんな心境になっていきます。

ひだまり

手を出したのに手に入らない。

なんか負け感だけ残る。

他に熱中することが見つかって、そちらに集中するために受験をやめるのならいいが、現状その選択肢なし。

この負のスパイラルから抜けるには、もう受かるしかない・・・

そして、夫婦で会話。

また受けるの??

ひだまり

うん。今年は自分のために受ける。

私の納得のいく状態にしたい。

勉強に協力してくれるようになった

私が一級建築士の勉強の中でガスタービンとガスエンジンって何?とか

字面の雰囲気は似ているのに、本物は全然違うものがあります。

本物を知っていれば当たり前の事でも知らないと、大きいのはどっち?と迷ってしまいます。

そういうものを一緒にyoutubeで探してくれて、夫は建築に全く関係がないのに一緒に勉強をしてくれました笑

試験前日に言われたこと

試験勉強、一日もサボらず、本当によく頑張ったね。

たぶん今年は一級建築士の学科は、受かる気がするよ。

もしだめでも、本気でひだまりちゃんが一級建築士を取りたいことがわかったから、来年も受けるなら全面的に協力するね。

今までやりたいならやればいいけど、それ意味あるの??

というスタンスだった夫が・・・

そして今まで私の結果が不合格でも残念がることもなく淡々と変わらず接してくれていた夫が、私の合格を楽しみにしてくれていました。

自分が必要だと言って取り組みましたが、家族の協力はありがたいものです。

何よりも態度で示そう

夫は普段から

ひだまりちゃんのしたいことなら応援するよ。

と言ってくれる優しい夫です。

でも何か私が新しいことを始めようとするとき(ほぼ私の軽い思いつき)

やってみたらいいよ。

でも〇〇みたいなこともあるけど(リスク的なこと)、やる?

みたいな話になります。

ずっと、私は、夫の「でも」のあとの質問にうまく答えられず、やっていいよ。と言いながら毎回止められている気がしていました。

私は、思いつきで行動するので、勢いを逃せば一気にやる気がなくなります。

夫的には、始める前から自分のわかるリスクを伝えないのは不誠実な気がするからだったようです。

そして、そのリスクをわかってやるなら応援するという姿勢でした。

今回、一級建築士を受験して真面目に勉強をして、その姿を見ている夫はかなり協力してくれました。

一級建築士は、試験会場に受験に行けば受かるという試験ではないですもんね。

合格できるまで勉強をしていないと何回受験しても合格は手に入りません。

一番近くで見てくれている夫からすると合格する覚悟もないのにやっても・・・と

内心思っていたのかもしれません。

そして今年は真剣に取り組んでいる私を見て、夫も今回は本気なんだと思ったようです。

夫の言葉の意味も私の夫に対する誤解も結婚12年目にして解けました。

家族がいてなにかに挑戦するには家族の協力が必要です。

挑戦する側は、家族が応援したいと思えるくらいの態度と、感謝を忘れないようにしようと思います。