家の図面の見方を知ろう【初めて図面を見る人へ】

こんにちは。建築士ママブロガーのひだまりです。

家の図面は、線、記号や数字が多くてイメージが湧きにくいですよね。

全部模型(家のミニチュア)という立体でみえる形になればわかりやすいんですけどね…

図面は、立体で何メートルもある家を紙に表すために、縮小してかかれています。

なので色々な方向から紙に縮小してかいていく必要があるのです。

ここでは、よく見る配置図、平面図、立面図、断面図になにがかかれているか家の図面の見方をカンタンに解説していきます。

ひだまり
実際の図面と照らし合わせながら図面を親しみを持ってみてもらえたらうれしいです。

図面の基本

図面はミリメートル(mm)でかかれている

図面は基本的に、ミリメートル(mm)単位でかかれています。

なじみのあるメートル単位で考えるためには、1000で割る必要がありますね。

例えば、図面に“1800”とかかれているのは1m80cmのことです。

“500”とかかれているのは50cmのことです。

s=1:100とは

これは縮尺(図面の長さと実物の長さの比)を表しています。

例えば、s=1:100だと、実際の長さの1/100の長さで図面が描かれていることがわかります。

配置図

建物が敷地のどこに建つかが表されています。

りんごで表すとこんな感じ。

お皿という敷地にりんごをどこにおくかを真上から見下ろしてみている様子です。

GL(ジーエル)とは

地盤面のことです。

敷地の高低差が書かれています。

例えば±0は地盤面の基準の高さと高低差がないことを表しています。

-150は地盤面の基準高さより15cm低くなっていることを表しています。

配置図からわかること
  • 方位
  • 敷地と建物の大きさ
  • 敷地の面積に対して建築面積がどの割合で建っているか(建ぺい率)
  • 敷地の高低差
  • 道路からの距離
  • 隣の敷地からの距離
  • 採光(光)が入るか

など

 

平面図

床面から1m程度のところを水平に切った断面図です。

りんごで表すと、横にまっすぐ切って上からみた感じです。

りんごの種がどこにあるかわかりますよね。

扉や窓の記号はこれを表している

一般的に使用されている記号です。
住宅会社や設計事務所等で多少異なる場合もあります。
お手持ちの図面に凡例がある場合は凡例に従ってみてください

窓の平面図

扉の平面図1
扉の平面図2

平面図からわかること
  • 建物の大きさ
  • 部屋の配置、大きさ
  • 窓やドアの開口部の位置
  • 水回りの位置
  • 柱の位置
  • 構造(筋交いや耐力壁)の位置
  • 採光(光)が入るか

など

立面図

建物の外からみた感じを北、東、南、西という4面で表されています。

りんごで表すと、りんごの外観を真横からみている感じです。

どんな外観かよくわかりますね。
(りんごなので4面たいして写真が変わらなかったので2面のみ写真にのせておきます)

立面図からわかること
  • 建物の高さ
  • 建物や屋根の形
  • 使われる材料
  • 開口部の位置、大きさ
  • バルコニーがあるかないか、どのような形か

など

断面図

建物を縦に切った断面です。

りんごで表すと縦に切って見た感じです。

りんごの皮の厚みがわかりますよね。

上下のつながりもよくわかります。

GL(ジーエル)とは

地盤面のことです。

FL(エフエル)とは

床の仕上がりの高さです。

CH(シーエッチ)とは

天井の高さです。(床面から天井の下面まで)

断面図からわかること
  • 床の高さ
  • 天井の高さ
  • 開口部の高さ
  • 屋根の勾配
  • 軒や庇の出ている長さ
  • 2階の部屋との重なり方

など

図面から家をつくっていきます

図面の見方をカンタンに解説しました。

図面にかかれている内容で家ができていきます。

図面をみて疑問に思うことや、直して欲しいことがあればきちんと伝えましょう。