一級建築士の施工の過去問を解いて勉強中です。
過去問に出てくる言葉と、その特徴を覚えようと思っているんですが、なかなか覚えられないひだまりです。
土工事の排水で、ディープウェル工法やウェルポイント工法ってなんか言葉だけ見ると似ていて、どっちの説明なんだろう?とわからなくなってきました。
動画で確認していくと違いがとてもよくわかりましたよ。
この記事では、ディープウェル工法とウェルポイント工法の違いを動画を引用してまとめました。
排水工法
排水工法は、地下水位以下の掘削を行う場合に行う工法で、水位を掘削工事に必要な位置まで低下させるものです。
ディープウェル工法
ディープウェル工法は、井戸掘削機械などで、地中深く掘り下げて、この孔にスクリーンを有する井戸管(径30cm〜60cm)を挿入し、
孔壁と井戸管との隙間部にフィルター材を入れて施工した井戸に高揚程のポンプを設置したものです。
ディープウェル工法のまとめ
- ボイリングを防ぐための工法として適している
- 盤ぶくれの発生の対策として適している
- ディープウェルのケーシング内の水位は、地下水位の管理に使えない(ポンプアップにより地下水位と異なるため)
- 高揚程のポンプを設置したもの
ウェルポイント工法
ウェルポイント工法は、ライザーパイプの先端にウェルポイントと称する集水管を取り付けた揚水管を地下水面下に1〜2m間隔で打ち込み、真空ポンプで地下水を強制的に吸い上げるものです。
ウェルポイント工法のまとめ
- ボイリングを防ぐための工法として適している
- 地下水を強制的に吸い上げる工法
- ウェルポイントによる地下水位低下の限度は6m程度
かま場排水工法
かま場排水工法は、根切りの底面に設けたかま場という集水ピットに水中ポンプを設置して揚水することです。
かま場排水工法のまとめ
- ボイリングを防止する効果がない
- 地下水の少ない地盤で根切り底にたまる雨水の排水に適している
リチャージ工法
リチャージ工法は、ディープウェルで汲み上げた水を再び地中に戻すことで周囲の地下水位を極端に低下せずに掘削部分の排水をすることです。
粘性土の圧密沈下や周囲の井戸水の枯渇、土砂流出による地盤沈下の対処法として使われているようです。
リチャージ工法(出典:土留.com)
リチャージ工法のまとめ
- 井戸管と削孔壁との間の空隙部の遮水を確実にする