木造住宅の火災保険を安くする建て方

こんにちは。建築士ママブロガーのひだまりです。

新築の引き渡しを受ける前に入っておきたい火災保険

同じ補償内容ならできれば安く火災保険に入りたいですよね。

防火性の高い家を建てることで火災保険を安くすることができますよ。

火災保険とは

火災保険(かさいほけん)は損害保険の一つで、建物や建物内に収容された物品(住宅内の家財用具、工場などの設備や商品の在庫など)の火災や風水害による損害を補填する保険である。
引用:Wikipedia火災保険

家を建てたら絶対に火災保険に入ってください。

住宅ローンの関係で必須で入っているかもしれませんね。

もしものことがあったときに、保険に入っていないと大変なことになる可能性があります。

というのも火事は自分が起こしてしまうだけでなく、例えば隣の家が火事になったり、放火されても火事を起こした人から補償してもらうことはできないのです。(失火法より)

火事の場合、自分が悪くなくても自分でお金を払って直す必要があります。

家は高価な買い物だけに補償内容もしっかり確認しましょう。

火災保険と一緒に、地震保険や、家財保険(電化商品や家具、服飾品などの家財道具)にもはいっておくと安心できますね。

身を守るためにも保険は必要です。

火災保険は、燃えにくい家にすると安くなる

例えば自動車保険も事故や違反のないゴールドカードの人の方が保険料が安いですよね。

病気の保険も持病や入院歴のない人のほうが保険料が安いです。

つまり、保険はリスクの確率が低い方が安く入れる仕組みになっています。

ということは、家も鉄筋コンクリートや耐火被覆した鉄骨造の方が木造より安いということになります。

じゃ木造で建てる家は、木造で燃えやすいから高くなってしまうのか?!

同じ木造でも防火性のあるつくりをすることで保険料を下げることができますよ。

木造の火災保険は

火災保険は建物の構造によって保険の料率が変わってきます。

居住の建物の構造級別区分は3種類です。

居住のために使用される建物の火災保険の構造級別区分
  • M構造(マンション)…コンクリート造の共同住宅や耐火建築物の共同住宅
  • T構造(耐火)…戸建てのコンクリート造や鉄骨造の建物、耐火建築物、準耐火建築物、省令準耐火建築物
  • H構造(非耐火)…木造の戸建て住宅や共同住宅(M構造、T構造以外)

保険料でみると
M構造<T構造<H構造になります。

通常の木造の家を建てるとH構造になります。

しかし、省令準耐火構造にすると、木造でも火災保険料の優遇が受けられるT構造になります。

省令準耐火構造とは

省令準耐火の住宅とは、建築基準法で定める準耐火構造に準ずる防火性能を持つ構造として、住宅金融支援機構が定める基準に適合する住宅をいいます。
引用:住宅金融支援機構
省令準耐火構造の住宅の特徴
      隣家などから火をもらわない(外部からの延焼防止)
      火災が発生しても一定時間部屋から火を出さない(各室防火)
      万が一部屋から火が出ても延焼を遅らせる(多室への延焼遅延)

引用:「省令準耐火構造の住宅」の特徴 住宅金融支援機構

省令準耐火構造にするとどのくらい保険料が安くなるか

では、実際に保険料がどのくらい安くなるのでしょうか。

実際に損保ジャパン日本興亜1分でできる保険料クイック試算
シミュレーションしてみました。

シミュレーションの設定
一戸建て
埼玉県
注文住宅
建築年数:2018年
建物購入価格:2000万円
家財の補償:希望する
家財金額:1000万円
1年一括払
地震保険あり(地震保険料は1年分)
標準プラン

T構造:保険料51,520円
H構造:保険料95,990円

保険料が約半額になりました。

シミュレーションは1年分の保険料なのでこれが毎年となると大きな差になります。

省令準耐火構造にするために追加費用がかかります

建築する際に省令準耐火構造に合う仕様にするために追加費用が発生します。

依頼する建設会社によっては、省令準耐火仕様が標準の場合や、標準仕様から大きく追加費用が出ず省令準耐火構造の仕様になる場合もありますよ。

省令準耐火仕様にする事で工事費がどのくらい上がるか依頼する建設会社さんに相談してみてください。

建築追加費用と、火災保険の割引(トータル)等でどちらがお得なのか検討することも検討のひとつかもしれません。

ひだまり
建築士としては省令準耐火の家をおすすめします。

火災保険がどのくらいかかるか知りたい方へ

火災保険がどのくらいかかるか、調べておくと検討しやすくなります。

【インズウェブ火災保険一括見積もりサービス】を使うと一回の入力で主要な保険会社から火災保険の見積もりを取ることができます。

保険会社を比較することで、同じ価格で補償内容を充実させたり、逆に不要な補償を無くして保険料を安くしたりできます。

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